首都圏を例に住宅施工棟数のシェア率をみると、大手ハウスメーカーなどが含まれる年間施工棟数1,000棟以上の会社のシェアは34%です。年間施工棟数が1,000棟未満の会社のシェアは66%もあります。また100棟未満の会社だけみても、そのシェアは42%と半分近い比率を占めている事がわかります。尚、関西圏では100棟未満の会社が65%となっており、首都圏よりも、中小企業の比率が高くなっています。
見積書には具体的に表示されない間接経費。しかし、これらのものが無償であるわけではなくお客様が知らず知らずのうちに間接的に負担しているのです。企業の規模が大きければ、間接経費は比例して高くなります。こうした企業の商品は、右の比較グラフのように表向き安くみえる商品でも品質に関わる他の経費を抑えざるを得ない場合があり、慎重に吟味する必要があるでしょう。
・A社 地元工務店/坪単価50万
小規模なので会社を維持するための経費が少なく、材料費を多くできる。
・B社 ハウスメーカー/坪単価45万
坪単価だけをみると安くみえる。材料費を抑えた分、オプションを増している。A社より会社規模が大きいため、その分、間接経費の割合が高くなる。
[間接経費の例]
社屋・・・・・・・事務所ビル、常設の展示場、駐車場等
従業員・・・・・・各種役員、事務員、検査員、営業マン、設計士、現場監督等
レガシーコスト・・厚生年金、健康保険、退職金等
宣伝広告・・・・・テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、折込チラシ、看板等
その他・・・・・・ISO等の組織参加費、参加維持費等